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環境にも人にも優しい商品を -無農薬有機栽培綿による糸生地、布製品作り-
株式会社アバンティ(東京都新宿区)
環境・健康・就労等の分野で社会の仕組みづくりに貢献するもの
環境(保護・保全)

特徴/ポイント
・協会設立による啓蒙活動
・原綿の輸入から最終製品までの一気通貫の仕組み
・メディアを通して積極的に広めてくれるファンの獲得
事業概要
通常の綿栽培では多量の薬剤を使用し、自然環境や人体へのダメージが大きいことから、オーガニックコットン(無農薬有機栽培で育った綿)の栽培から、糸、生地、製品の企画製造販売までを実施。自然やエコロジーに配慮するだけではなく、人の心と身体もいやすオーガニックコットンの普及に努め、現在では、肌着、タオルやベビー用品など有名百貨店でも取り扱われている。
知らなかった綿栽培の現状
タスコジャパンの関連会社として設立され光学機器を扱っていたが、渡邊氏が、ナチュラリストの平本メアリーさんとの出会いをきっかけに、通常の綿栽培では多量の薬剤を使用しており、自然環境および人体へのダメージが大きいことを知る。以来18年間人体にも環境にもやさしいオーガニックコットンの普及のために活動している。
オーガニックコットン協会の設立
当初事業を展開する上では、生地を輸入するだけのつもりであった。しかし生地を輸入したところ、そのままでは使えない、生地が駄目ならと糸から輸入したが、糸も長さがバラバラで難しい。結局しっかりしたものを作るには、原綿から輸入し、糸を作り、生地を作ることとなった。その時に日本でオーガニックコットンのよりよい製造環境を作っていこうという想いから、紡績業を始めとした9社が集まってオーガニックコットン協会を設立。日本における糸から最終段階までの基準を作り上げ、書類審査による認証手続きをしている。(同協会は、2000年にNPO法人化)
阪神大震災での衝撃
オーガニックコットン協会を作った後、アパレル企業向けにセミナーを開き、メディアに取り上げてもらう回数が増えた。メディアの力は大きく、オーガニックコットンが環境、人に優しい素材、ファッションとして注目されるようになった。しかし阪神大震災で大きな衝撃を受ける。当時1億2千万円の売上が、7千万に減少し、折角作ったオーガニックコットン協会も1社、2社と抜けていく事態となった。幸い、各協力会社とも在庫は保管してくれ、この危機を乗り越えることができた。この時には自社ブランドの製品があったのが大きいという。当時、染色しないナチュラルなオーガニックコットンは、カラーバリエーションに限りがあるので売るのに苦労したとのこと。結局は、ユニセックスのパジャマや雑貨等使いまわしがきく製品を中心に販売していくことで危機を乗り越えた。
環境意識の高まり
98年から環境意識の高まりを受け、売上が復興する。しかし特に営業やマーケティングを変えるということはしなかった。アバンティのオーガニックコットンの良さを理解し、広めてくれる、広くマスメディアを通して発信してくれるファンの存在が大きかったということだ。また、知らず知らずと日本の繊維業界の常識を打破し、1社で原綿輸入から最終製品を作り上げるという独自性もメディアから注目されるポイントであった。さらに環境意識の啓発のために、オーガニックコットン協会を通じて、エコファッションショーの開催やアーティストTシャツの作成などを手がけている。Tシャツのプロジェクトは、14年間継続して実施しており、著名なアーティスト・芸能人など、その意義に賛同してもらい、ボランティアでデザインを提供してもらって、Tシャツの作成を実現してきた。現在80名のアーテイストが参加し、100名を目標にしている。
新たな取組み
これからの15年は、日本におけるオーガニックコットンの普及を継続して実施しながらも、発展途上国における綿の栽培における人道的な侵害を防ぐことに力を注ぎたいという。農民が文盲であるが故に農薬の被害にあっていることの悲劇、またハイブリッド綿を扱っている産地での児童労働問題にも取り組むことで、よりオーガニックコットンの意義を広く訴えていきたい。また、魅力ある生地、製品づくりを追求し、オーガニックコットンをもっと多くの人に伝えていきたい。
団体概要
団体名:株式会社アバンティ 代表者 渡邊 智惠子
住 所:東京都新宿区
HPアドレス http://www.avantijapan.co.jp/
